現代日本では、農薬は当たり前のように使われています。
もちろん、多くの方が農薬は身体に悪いと知っているのですが、別に法律に違反しているわけではないし、国の規制以内なんだから大丈夫だろう・・・
そんな風に考えてる方もいらっしゃるのはわかります。というか以前の私もそうでした。
しかし、実際はそうではないようです。
農薬は本当に私たちの体を蝕んでおり、一考が必要なほどだと感じています。
例えばグリホサートという成分をご存知でしょうか?
グリホサートは世界保健機構(WHO)でも発ガン性の疑いがあると指摘されており、フランスのカーン大学セラリーニ教授の研究によれば人間の胎児・胎盤・臍帯細胞に有害である事を発見しています。
ちなみにグリホサートは除草剤のラウンドアップに含まれているもので、日本でも普通に使われています。
このラウンドアップは販売元の旧モンサント社(現在は独バイエル社が買収)が、ガン患者から提訴され、裁判で数百億円に上る額を賠償金として課せられています。
←いつの間に日本で・・・
このように農薬は、はっきりと害があります。
今回は、農薬に関して見ていき、少しでも危険を避けられるよう見ていきたいと思います。
目次
食パンからグリホサート検出
食品や農産物の安全性を分析する「一般社団法人農民連食品分析センター」という民間の機関があります。
この食品分析センターが、普通にコンビニやスーパーで販売されている食パン(一部菓子パン)を調査した結果、グリホサートが検出されました。
以下をご覧ください (単位はppm、カッコ内は使用小麦原産地)
ダブルソフト全粒粉 0.18 (記載なし)
ヤマザキダブルソフト 0.10 (記載なし)
麦のめぐみ 全粒粉入り 0.15 (記載なし)
Pasco超熟 0.07 (記載なし)
Pasco超熟・国産小麦 検出無 (国産)
本仕込み 0.07 不明
アンパンマンのミニスナック 0.05 (記載なし)
アンパンマンのミニスナックバナナ 痕跡アリ (記載なし)
※痕跡アリとは残留が確認は出来るが濃度を決められるほどでもなかった場合の言い方食品衛生法上だと不検出と同義
朝からさっくり食パン 0.08 不明
マルジュー
健康志向全粒粉食パン 0.23 (記載なし)
有機食パン 検出無 (記載なし)
十勝小麦の食パン 検出無 (北海道)
まるまぱん
パン 国産小麦 検出無 (国産)
このように、普段目にする食パンもありますが、
普通にグリホサートが検出されてしまっています。
そして国産小麦使用のパンからは検出されていない事
小麦原産地記載なし(おそらく輸入小麦)の全粒粉(精製していない小麦(米で言う玄米))は特に検出濃度が濃い事がポイントですね
おいおいちょっと待て、そのグリホサートの国内基準はどうなっているのだ?
とお考えのあなたはなかなか鋭い
実は日本では食品衛生法上の基準はありません
悪く言えば野放し状態ですね
ただ、原料の小麦には30ppm以下という基準が定められています。
そこから見れば
「なんだ、少ないジャナイカ・・・」
と思われるかもしれませんが、
玄米の場合だとその基準は0.01ppmだと書き添えておきます
ちなみに、
これを分析した「一般社団法人農民連食品分析センター」は、1996年に設立された農民連の内部組織ですが、心ある農民と消費者の寄付で運営されており、大企業や組織に手心を加えられてはいないようなことも付け加えておきます
豆知識としてのグリホサート
グリホサートがどのくらいのものなのか少しだけ見てみましょう
まずグリホサートは非常に強力な農薬です
これを有効利用(企業にとって)したのが、ターミネーター技術と呼ばれるものです。
これは、グリホサート(商品名ラウンドアップ)はとても強力なので普通の野菜も枯らしてしまいます。そこでグリホサートに耐性のある遺伝子組み換えの野菜を作り、種とセットで売り出したというわけです。企業は倍儲かったわけです。
←これが噂の・・・
このグリホサート、前述の分子生物学者セラリーニ教授によれば、
「濃度に関わらず細胞へのダメージが確認された」
ともあります。
またオーストリア、フランス、ベトナムでも使用は禁止されており、それに追随する国も出てくるようです。
しかし、残念ながら日本では数年前にグリホサートの使用に関して緩和されてしまいました。
作物によって異なりますが、
実に5倍~150倍も使用が緩和されてしまいました。
そして今年に入り、アメリカのワシントン大学の研究では、グリホサートがガンのリスクを41%高める研究結果を発表しています。
世界的に見て、ラウンドアップは否定されてきています。
そんな中、日本では使用規制が緩和
どうなっているのやら・・・
お米にも注意が必要!
実は近年、農薬や化学肥料を作る、所謂化学企業(住友化学・三井化学)が、
米を作って農家に販売しています。
どういう事かというと、
先に書いたターミネーターのようなもので、
企業が農薬に耐性のある遺伝子組み換え米を作る(今までより多収穫)
↓
米(の種)を農家に売る
↓
専用の農薬・化学肥料を買ってもらう
↓
売り先も面倒見てあげる(主にコンビニやスーパー・外食産業)
という感じ
売り先まで確保してあげるという甘い汁を見せてあげているところはサスガです
農家も楽に作れて、楽に売り先が決まれば、ついついそっちにいってしまうのも、解りますよね
実際、私の知り合いの農家にもこれを喜んでいる人もいますしね・・・
しかし、これで被害を受けるのは消費者です
コンビニや外食でのお米は農薬まみれ&遺伝子組み換えということになり(それどころか漂白剤とかも使われてます!)、身体にダメージを受け、医者にかかり財布にダメージを受けるわけです。
もちろん、味も落ちますので、その分、化学調味料などの化学添加物も増えるのは当然でしょうね・・・
まさか!?お茶まで危険!?
北海道大学などの研究チームが今年、
日本産の緑茶の茶葉と、ペットボトルのお茶の全てから、ネオニコチノイド系農薬を検出した、と発表しました
ネオニコチノイドは神経毒性が分かっておりADHDや自閉症との関連も疑われています。また肝細胞ガンや甲状腺ガン、子宮腺ガンも報告されています。
さすがの日本政府も内閣府食品安全委員会で「発ガン性が認められる」と、農薬評価書に記述されています。
(蜂の大量死にも関連が疑われているのは有名)
こんな危険な情報を知ると、お茶が飲めなくなる・・・
でも皆さん、
ご安心ください
同北海道大学の研究チームは、
スリランカ産の茶葉からは検出されなかったことも発表しています!
yahhhh!!
さらにさらに、
日本のお茶における残留農薬の基準はユルユルです。
例えば
アセタミプリドという農薬の残留基準値(mg/kg)
カナダ 0.1
EU 0.05
日本 30
ジノテフランの場合
カナダ 0.1
EU 0.01
日本 25
クロチアジニンの場合
カナダ 70
EU 0.7
日本 50 ←yahhhh win!
ニテンピラムの場合
カナダ 0.1
EU 0.01
日本 10
日本の名誉のために書き加えることがあります
それは気候の違いもあるという事です
日本は多湿の気候であり、カナダに比べればずっと気温も高いです
作物は育ちますが、虫がつきやすいという事実もあります。
しかし、台湾と比べてみても数倍からものによっては500倍以上も基準が緩いのですから言い訳は出来ないでしょう(スリランカも検出されていませんでしたしね)
ちなみに、茶葉を輸出するためには当然、輸出先の基準に合わせなければいけないので、輸出用のものは使用量を減らして作っているそうです。
(これをダブルスタンダードと言います)
そしてお茶農家に聞くと、当然のように、
「出荷するお茶と自家消費用は分けて栽培しています。自家用のものは農薬は使っていません」
と言います。
ま、JAとかは見た目が悪いのは買値を安くしたり、買わなかったりしてますからね・・・ある意味しょうがない
しかし、消費者目線からすれば、見た目は悪くても、安全なものが欲しいというのは多くの方の願いだと思います
一応、
「虫がつくとお茶は自信を守るため茶葉を不味くする。だから農薬を使うんだ」
という話もあるようですが、
そもそも農薬を使うと味が落ちるのは周知のことなので、説明になっていないと思います
ともかく、農薬・化学肥料を売りたいがために緩い基準を作っているというのは、邪推とは言えないような気はしますね・・・
な、なに食べればいいの・・・
パン、米、お茶と見てきましたがいかがだったでしょう?
主食がこういう状況だと、本当に何を食べればいいの?という気持ちになってしまいます
私も以前は、そっち系のばかりを食べていましたからね・・・
これら農薬が怖い、嫌だと思ったらやるべきことは決まっています
①信頼出来るお店(又は農家)から食品を買う
②自分で食事を作る(外食・中食は減らす)
この2点です
手間はかかります
- お店や農家を探す手間
- 毎日自炊する手間
- 食器を洗う手間
- 献立を考える手間(これが結構大変)・・・
しかし、なんでもそうですが、
人任せだとある程度のリスクはしょうがないんですよね
自分で納得できる生き方をしたければ、自分でやるしかない
食事にしても同様だと思いおます
まぁ、ぐうたらの自分が言っても説得力無いですが・・・・
でも出来ることからやることはとても大事だと思います
試しに、有機栽培の小麦のパンを買う事から始めてはいかがでしょう?
企業も、農薬入りのパンがどんなに安くしても売れない、となれば作らなくなります。有機栽培、自然栽培の食品が良く売れるとなればそちらに投資のお金が流れます。それが市場原理。
我々一人一人の消費活動が、世論を作っている一面もあるはずなのです
私も信頼できる農家から買ったりしています。
皆さんも是非、探してみてください