霊など目に見えない世界を信じますか?
意見は個々にあると思いますが、私個人は目に見えない世界はあると確信しています。そういう方も多いと思います。
しかし、それをイイことに金儲けに利用している人も非常に多くいます。もちろん、金儲けが悪いなどとは思いませんが、騙したり、嘘をついたり、奪ったりするための方便として使われているのですから悲しい事です。
そこで今回は私が知る「これは間違いなく本物だ」と言える人物を紹介します。実際に会ったことはありませんが、その著作や残した言葉、霊の世界の共通点などから判断したものです。
※先に断っておきますがイエス、ブッダなどは除外しています。また殆ど名は知られていないが間違いなく能力者である、という方も知ってはいますがそういった方も省いています
目次
エマヌエル・スウェーデンボルグ
スウェーデンボルグ(1688~1772)はスウェーデン出身の科学者であり、思想家であり、政治家であり、神秘学者(霊能力者)でした。
もともと科学者としても非常に著名であり、数学・物理学・天文学・宇宙科学・化学・解剖学・生理学・地質学・自然科学・結晶学など多くの分野で功績を残しています。
革新的な発明も数多く行っており、類まれなる人物だったのは間違いありません。
そんなスウェーデンボルグが霊的な体験をしたのが50歳を過ぎてからと言われています。
彼の著作で有名な「霊界日記」も1947年、彼が59歳から書かれており、晩年になってからのものなのです。
※霊界日記はその名の通り「日記」であり、その内容から死後有志が編纂したものです
彼はある時から霊体になり霊界に行き来することが出来るようになります。
そしてそこで数万人にも及ぶ人(魂?)と会話をしたと言います。
有名な所ではニュートンやモーセなどとも話をしたそうです。
その中から彼が聞いたこと、知ったこと、感じたことは以下のような事です
霊界では人は嘘は付けない。思っていることがそのまま出てしまう
従って、霊も同じようなレベルの存在で集まりがある
霊は現実世界においても自動書記をさせるなどの力を持っている
食事はお腹いっぱい食べる物ではない
霊や天使は崇められるものではない
病気は霊的なものが原因である
霊界には時間・空間の概念がない
輪廻転生(生まれ変わり)はある
生前の悪行は死後、悔い改めることになる
愛とは生命そのものである
俗世的な事に心を奪われると霊界との交流は遠くなってしまう
天界や霊界は場所ではなく、生命の状態である
「霊界日記」は人に読ませるために書かれたものではないので彼の主観が中心になっていますが、それでも臨死体験者の話と共通する点が非常に多いと言います。
また彼は前世が平安時代末期の仏僧・源信(親鸞や法然の師匠にあたる)であり、前々世は聖書に出てくる預言者ヨエルであったそうです。
彼の残した著書(霊界日記含む)は多くの学者の評価を得ています。スウェーデンボルグを批判することも多かったカント(哲学者)も
「彼の不思議な能力の非常に多くが真実であり、彼は道理をわきまえ、礼儀正しく、嘘をつかない人物であり、傑物である」と評しています。
個人的にもスウェーデンボルグは真の霊能力者であると感じています。
霊界日記の内容を見ても、後述する本物の霊能力者と多くの共通点が見られ、そもそも日記にこんなことを書くこと自体があり得ません。ただ(当然と言えば当然ですが)彼は良くも悪くもキリスト教に多大な影響を受けており、それを前提に読み解く必要はあると思います。
ともかく、彼の言葉には考えさせられるものが非常にたくさんあります。スピリチュアルに興味のある人は避けて通れない人物と言えるでしょう。
「愛とそこから生じる喜びがなければ、どんな生命もあり得ない。春と夏の暖かさがなければ何一つ成長できないように、魂は愛なしでは何一つ生きることができないのです。」
出口王仁三郎
出口王仁三郎(でぐちおにざぶろう)は1871年に京都市で生まれたとされているが正確なことは解っていない。
王仁三郎は幼いころから病弱ながらも神童と言われ、生徒ながら教師の代わりを務めていた時もあるほどだった。
後に出口なおと出会うと大本教の共同教祖となる。
大本教は2大経典があり、出口なおが自動書記(お筆先)で書いたといわれる「大本神諭(おおもとしんゆ)」と、出口王仁三郎が高熊山での霊体験を元に書いたといわれる「霊界物語」がそれにあたる。
※自動書記とは高次元の霊が現実世界の人間の手を動かし書かせること。大本神諭は「艮の金神」によるものであるとされている。ちなみに「艮(うしとら)の金神」とは国祖神・国常立尊(くにとこたちのみこと)であるといわれている。
また大本教とは切っても切れないのが「日月神示」(ひつきしんじ、ひふみしんじとも)であるが、これに関しては今回は割愛させてもらう。
出口王仁三郎に関しては霊界物語を読むのがもっとも重要なポイントだろうが、霊界物語は全81巻83冊にも及び(なんと3日に1冊のペースで書いたという)、読破することも困難である。
よってここでは王仁三郎の残した言葉から、彼の力を感じ取ってもらいたい。
「ユダヤは神の選民で、艮の金神が道具に使っておられる。ユダヤは悪に見せて善をやるのや。」
「霊界より観れば、時空、明暗、上下大小、すべて区別なく皆一様並列的に霊眼に映るのである。」
「神は万物普遍の霊にして、人は天地経綸の主体。」
「マッソンは世界の隅々、落ちもなく世を乱さんとたくらみておる」
注:マッソン=フリーメーソンのこと
「日本は世界の雛型である」
「イスラエルの12支族は選ばれたのや。一番いいのが日本に来ているので日本民族だ」
注:イスラエルの12支族に関しては当ブログ「日ユ同祖論」をご参照ください
「宗教はミロクの世になれば無用のものであり、宗教が世界から全廃される時が来なければ駄目なのである。」
「天上の われ魂は 生きており 三千世界を 守り照しつ」(短歌)
「愛善は、天国すなわち神の国よりほかにない」
「日本魂(やまとだましい)は外国人とも唐人とも一緒に手を繋いで仲良くすること」
「真の神は宇宙一切の全体であり、八百万の神々は固体である。全体は固体と合致し、個体は全体と合致するものだ。ゆえに、どこまでも我が神道は一神教であるのだ。」
大本教は王仁三郎が教祖につくと急激に勢力を拡大させます。
政府高官にも信者が増え、事態を重く見た時の権力者は大本教を弾圧することに決めます。大本教弾圧は2回行われ、徹底的に叩きのめされてしまいます(大本教自体は現存)
しかし、王仁三郎はこのことも神の御業だといいました。
”大本教は日本の雛型である。日本もこのように徹底的に叩きのめされるのだ”というのです。しかるのち、それが”ミロクの世”に繋がるのだと言います。
諸説ありますが、1回目の弾圧は世界大戦敗戦のこと、そして2回目は・・・これから、でしょうか・・・
大本教の弾圧は世の立て直しの雛型だとする王仁三郎にはさらに逸話があります。
日本にこの立て直し(弾圧)を行わせるために、第2次世界大戦のきっかけを作ったのが王仁三郎だというのです。これは子孫が断言していることなので事実かも知れません。だとしたら、彼はいったい何者だったのでしょう・・・?
出口王仁三郎は調べれば調べるほど多くの逸話や、言葉が出てきて非常に興味深くあると共に、納得させられること、学ばされることがとても多くあります。
彼の行ったこと、残した言葉、本、そして予言。
多くのものが王仁三郎が傑物であり、本物であったことを語っているのです。
出口王仁三郎に関して関連書籍なども多数出ていますので関心の出た方は一読されてみてはいかがでしょうか?個人的には「神と宇宙の真相」、「霊界問答」などがオススメです。
霊界物語も出ていますが長いし難解なので解説本から入るのがよいでしょう(「あらすじで読む霊界物語」)。
※日月神示に関しては当ブログにおいていずれ詳しく書いてみたいと思います
最後に王仁三郎の、日本人への言葉を記しておきたいと思います。
「日本魂とは、天地の先祖の神の精神と合一した心である。善の精神にして、何事にも心を配り行き届き、凶事に逢うとも大山の如くびくともせず、物質欲を断ちて、精神はもっとも安静な心である。
天を相手とし、凡人と争わず、天地万有、山野河海をわれの所有となし、春夏秋冬も昼も夜も闇も、雨も風も雷も霜も雪も、みなわが言霊の自由になし得る魂である。
いかなる災禍に逢うも、艱難を舐めるも意に介せず、幸運に向かうも油断せず、生死一如にして昼夜の往来する如く、世辞一切を惟神の大道に任せ、好みもなく憎みもなさず、義を重んじて、常に安静なる魂が日本魂である。
常に心中長閑にして、川水の流るる如く、末に至るほど深くなりつつ自然に四海に達し、我意を起こさず、才智を頼らず、天の時に応じて神意にしたがって天下公共のために活動し、万難にたゆまず屈せず、無事にして善を行うを日本魂という。」
ルドルフ・シュタイナー
ルドルフ・シュタイナー(1861年~1925年)は、バルカン半島で生まれ、オーストリアやドイツで活躍した学者。スウェーデンボルグ同様、非常に多岐にわたって多大な功績を残している。現代でもシュタイナー教育は受け継がれており、知識層からは多くの支持を得ている。
シュタイナーは教育分野のみならず、農業、医学、哲学、文学、芸術分野と幅広い実績がある。スピリチュアルに関しても多くの講演・書籍があり、現代の日本でも情報を手にすることが出来るのはありがたい。
とはいえ、少々慣れないと彼の言論は難解でもある。時代背景的に当時はあったが現代ではほとんど見られなくなった学問の用語が使われていたり、スピリチュアルに関しても当たり前のようにアストラル体だとかレムリア期などという語句が使われているのだ。もっともその一語一語を調べていくのも楽しいものだが。
さて、では以下にシュタイナーの考えを並べて見たい。
難解ではあるが解ってくると、この世の本当の姿が見えてくるような気がする
人間は7年周期で成長を繰り返している
35歳までは外のエネルギーで成長し、63歳までは内のエネルギーで成長する
従って教育は7年単位で行うべきであり、21歳までは特に学ぶ時期である
魂は不死であり、輪廻を繰り返す
人は前世、または前々世の行いによりカルマ(業)を負う
カルマを清算するために人は生まれ、生きていく
この世はこれまで土星期、太陽期、月期を経てきており、現在は地球期にあたる
地球期の後は木星期に移行し、その後金星期、ウルカヌス期と変遷していく
※ウルカヌス期は地球で最後の受肉期だという
地球期の人間は肉体・エーテル体・アストラル体・自我の4つで構成されている
悪も善も双方が必要なものである
ルシファーとアーリマンを乗り越えるのが生きていく目的の1つである
※ルシファーとアーリマン・・・人に悪い影響を与える源泉のこと
食事は大切なものであり、よく選んで(考えて)食べることが重要である
バイオダイナミック農法を作り上げる
肉体・感情・生命・心の4つのバランスが崩れると病気になる
病気になる原因にはカルマもそのひとつである
シュタイナーも霊視能力を有していたといわれ(シュタイナー本人もそう語っている)、そこで様々なものを見て知ることになったという。
彼は正しく生きる為の方法として8つの道も示している(仏教的に言えば八正道である)。
正しい見方・正しい判断・正しい言葉・正しい行い・正しい生活・正しい努力・正しい注意・正しい俯瞰の8つである。
これら一つ一つを見ていくと長くなってしまうので内容はここでは書かないが、これを意識するだけでも変わってくることは多いだろう。
この他にも面白いところでは、ジャガイモを食べ過ぎるとアホになる、などという教えもあり、多くの事に実績を残していることが伺える。
最後にシュタイナーの言葉で結びとしよう
「愛と光は、すべての地上存在を貫いている2大要素、2大成分です。魂的な地上存在は愛であり、外的な物質的地上存在は光なのです。(中略)地球はまさに愛の宇宙なのです。地球は愛をいたるところに織り込む使命をもっています。ですから、地球と結びついている存在はすべて、愛に由来するものだけに関心を持っているのです。」
さいごに
今回紹介した3名は故人ではありますが、本も多数出ていますので興味のある方、魂とは何か知りたい方、本物のスピリチュアルに関心のある方はぜひ読んでみてください。
また今回は取り上げませんでしたが、エドガー・ケイシー、五井野正、空海・・・などスピリチュアルに分類してイイのかは不明ですが、一考の価値のある方もいます。また市井の人でも本物の方もいらっしゃいます。九州の方で喫茶店やっていたりとか(笑)
ただ私が知る限り、本物と断言できるほどの人は、金儲けにその力を利用していません。
スウェーデンボルグが言うように、世俗的な事に心が奪われると霊の世界からは離れてしまう、というのも事実なのかもしれませんね。まぁ金取らないと殺到されて困る、という人もいるかもしれませんが・・・
私の尊敬する作家の遠藤周作氏はこのように残しています。
「これからは科学と宗教(スピリチュアル)が融合する時代になるだろう」
シュタイナーも社会は有機体であり、社会問題に関心を持ち取り組むことは非常に重要であると説いています。
科学一辺倒でも、スピリチュアル一筋でもバランスが良くないということなのでしょう。
そういう意味でも、今回紹介した3名はとても価値のあるものを残しています。
ぜひ参考にしてみてください
スウェーデンボルグ⇒「霊界日記」「天界と地獄」
出口王仁三郎⇒「霊界物語」「大本神諭」「霊界問答」
シュタイナー⇒「カルマ論」「神秘学概論」「魂について」
※以前姉妹ブログで輪廻転生についても書いています。
スウェーデンボルグ、出口王仁三郎、シュタイナーの三者はすべて輪廻転生は当然のようにあると語っています。よろしければそちらもご覧ください⇒輪廻転生とは